MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第58回)

Microsoft Researchインターンのご紹介。第58回は、北京のラボに滞在している、東京大学の石渡祥之佑さんです。石渡さんは東京大学大学院情報理工学系研究科の博士課程に在籍され、喜連川先生の研究室で自然言語処理や機械翻訳に関する研究を行っている方です。

img_1513

・所属、学年、研究室

東京大学大学院情報理工学系研究科 電子情報学専攻D1 喜連川研究室

 

・修士論文・博士論文のテーマ

自然言語処理、特に機械翻訳における未知語問題に関する研究をしています。

 

・インターンに来たきっかけ、目的

きっかけは大学の先輩の推薦でMicrosoft Research Asia Doctoral Consortiumへ参加したことです。このイベントでMSRAの研究者や公野さんとお会いして、「機械翻訳チームでインターンさせて欲しい」とお願いすることができました。

MSRAには、トップ会議で機械翻訳に関する論文を毎年のように発表するチームがあります。

このチームで機械翻訳の研究と開発の経験を積みつつ、一本論文を書き上げることが今回のインターンの目的です。

 

MSRと大学の研究室と異なるところ

(プロジェクトによるかもしれませんが、)研究者として関わった技術が製品として世に出やすい点が大学と大きく違うと思いました。自分が提案した技術が世界中で使われる製品やサービスに使われたりしたら、これほど嬉しいことは無いだろうな、と思います。

 

MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

自分と同じ分野の研究に取り組んでいる研究者や学生から有用なアドバイスやコメントを貰えることが、MSRAにインターンに来る一番の「うまみ」だと感じています。同じチームには僕以外に博士課程の学生が2人いますが、2人ともとても優秀なのでいつも刺激を受けています。

それ以外にも、アジアの様々な国や地域から来た学生と一緒にコーヒーを飲んだり、ご飯を食べたりしつつ、お互いの研究や文化について話したりできるのも面白いです。

 

MSRのここはちょっといただけないというところ

会社にこれといった不満はないのですが、インターン生用のホテルが少し古いです。僕の部屋は暖房の効きが悪く、毎晩ルームメイトと「寒すぎて明朝死んでたらごめんな」「死ぬときは一緒だ」などと冗談を交わしながら眠りにつきます。ちなみに、部屋によっては暑すぎて半袖で暮らせるケースもあるそうです。(羨ましい)

 

・北京での生活について

空気が汚いこと以外は不満がなく、楽しく過ごしています。北京は万里の長城や頤和園、故宮など見どころが多いので、観光も楽しいと思います。

それから、学校では学べない若者言葉の中国語を学べるのも面白いです。「牛(超強い)」 「坑爹(めっちゃはめられた) 」など、機械翻訳では訳しにくそうな語彙も覚えました。

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

迷うのであれば行ってみるといいと思います。優秀な研究者や学生が多く、刺激的で楽しいと思います。

 

・その他なんでも

MSRAのオフィスがある中関村にはスタートアップがずらーっと並ぶ「創業大街」と呼ばれるエリアがあります。ガラス張りになっている会社も多く、IT企業を自分たちで立ち上げてせっせと働く同年代の若者の姿が見られます。やる気がなくなった時に行くと、「うわ~、あいつら超がんばってるおれも負けてられないぞ」という気分になるのでおススメです。

 

石渡さん、ありがとうございました!

コメントを残す