MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第50回)

Microsoft Research経験者のご紹介。記念すべき第50回は、北京のラボに滞在している、慶應義塾大学の篠塚祐紀子さんです。篠塚さんは現在慶應義塾大学の大学院理工学研究科の修士課程に在籍され、斎藤英雄先生の研究室で3次元物体トラッキングに関する研究を行っている方です。

shinozuka

・所属、学年、研究室

慶應義塾大学 大学院理工学研究科 開放環境科学専攻 修士2年 斎藤英雄研究室(画像処理)

 

・修士論文・博士論文のテーマ

視点生成型学習を用いた三次元物体トラッキング

 

・インターンに来たきっかけ、目的

修士1年の夏に、Microsoft Development(日本)でインターンをしていました。その際に、公野さんにお会いし、MSRのインターン生を探していると耳にしたので挑戦してみようと思いました。

Microsoftでのインターンは、とても大変で苦労することも多いですが、やりがいがありました。そのような機会がもう一度あるのならば、ぜひ修行してこようと思いました。また、研究室からもMSRへインターンをしたことのある先輩がおり、学生のうちに海外で研究したいと機会をうかがっていたところに転がってきたチャンスでした。

 

・MSRと大学の研究室と異なるところ

研究室生活では、研究室以外の人とディスカッションは、学会発表や研究室訪問など限られた場所でしか行えません。しかし、こちらでは、新しい環境で、インターン生、社員の方関係なく、ディスカッション好きな方と、ディスカッションできるので面白いです。

また、チーム作業をすることもあり、複数人での共同作業の難しさを感じます。計画を練ったり、密に話したり、しっかり連携が取れていないとうまくいかないなーと常々感じています。

 

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

世界のトップコンフレンスに出している方、色々な研究所を渡り歩いてきた方、phDの学生が多くいるため、自分も遅れをとらないように頑張らないとと思えることがいいと思います。そんな方たちが、親身になって研究の相談に乗ってくださるので、大変ですが楽しいです。

 

・MSRのここはちょっといただけないというところ

社内の食が充実して欲しいなと思います。3時のおやつとして、フルーツが共有スペースに出るのですが、MSRAの階層分のうち、とある1階層だけすぐにオヤツがなくなってしまうので、悲しくなります。

 

・北京での生活について

喘息もちなので大気汚染を心配していましたが、マスクとアイボンを愛用して健康的に過ごしています!

着いて早々、洗濯機の排水処理による洪水という中国の洗礼を受けましたが、それを楽しんでこその海外生活だと思います。中国って、本当に面白い国です。“大変さ“よりも、ネタの宝庫で毎日飽きないです。逆に日本帰った時の逆カルチャーショックが辛いと思います。

食事についてですが、私はまだ中国語をあまり話せないので、レストランでは指さし注文ですが、ご飯は非常に美味しいです。(逆に、太りそうです!)

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

悩むぐらいでしたら、行動に起こしてみるべきだと思います。行ってしまえば、悩みなんていい意味でも悪い意味でも吹き飛びます。

 

・その他なんでも

全身ユニクロ装備で生活していると、どうしても中国人にしか見えないようです。先日、MSの設備の人に中国語で話しかけられて困ってる姿を、周りの中国インターンの友達がニタニタ笑いながら助けてくれました。

 

(篠塚さんは昨夏Microsoft Development(日本のエンジニアリングチーム)のインターンも経験されていますので、Microsoft Researchでのインターンの違いを追記してくれました)

 

・MSDでのインターンとMSRのインターンについて

MSDでのインターンは製品ベースでプロジェクトが進みます。解と解法がある程度定まった問題(Feasibilityがある問題)に対して、手段を定め、形にしていくことを経験しました。Usability, stabilityなど、ユーザの視点に立って考えることが重視されます。

MSRは、製品になる前の基礎段階、試行錯誤をする、解もその解法も定まらないところに、解と解法を見つけに行くところかなと思います。

(まだ、研究も開発も、何たるかわからない未熟者ですが・・・)

MSでは、研究と開発が密に連携しているプロジェクトもあります。製品や要素技術について、開発・研究それぞれの立場で当事者として考えることができました。今後の開発・研究の糧になったと思います。

MSDでPMとしてインターンをしていたため、プロジェクトの進め方(e.x.ソフトウェア開発プロセス)を経験していたことは役に立ちました。共同で作業する難しさ、人に伝えるときにどう説明すれば納得してもらえるか、など、コミュニケーションについてはどちらのインターンをしていても考えさせられます。

また、MSではPCのセットアップやシステム、業界用語など慣れないことが多くあります。MSDで一度そのプロセスを経験したおかげで、MSRでインターンをスムーズにスタートすることができました。

 

篠塚さん、ありがとうございました。

Microsoft Research Asia Fellowship Program FAQ

先日お伝えした通り、Microsoft Research Asia Fellwoship Programが公募中です。このプログラムのメリットについては、2012年の受賞者の加藤淳さん(産総研)が「Microsoft Research Asia Fellowship応募のすすめ」という素晴らしい文章を書いてくれています。応募しようかなと思っている方は是非一読していただきたいと思います。

公募開始後、いくつか質問をうけましたので、その回答とともにFAQとして共有しておきたいと思います。ご参考ください。

 

1)応募資格について

Q: 2012年10月に入学し現在D2です。私は応募資格がありますか?

A: 2013年以降に、博士後期課程に入学した方が対象となります。残念ながら対象外となります。

 

2)Application Formの送付について

Q:募集要項に以下のように記述されてますが、このapplication formは指導教員から送っていいですか?あるいは、学校の国際センターとかでしょうか?
Complete the application form and submit it to your academic institution. The institution must submit the candidates’ completed application form by email to fellowRA@microsoft.com before the submission deadline of June 20, 2014.

A:日本からの応募者の方は、ご自身からお送りいただいて結構です。

 

3)成績証明書について

Q: 4月に入学したはD1です。成績証明書は学部と修士の時のものを持っていますが、提出するべきはどの成績証明書になりますか。

A: 成績証明書は修士・博士課程のものとなります。D2の方の場合は博士課程のみでも結構です。4月に入学したD1の方の場合は、博士課程のものがないケースが多いと思いますので、修士のときの成績証明書をご提出ください。学部の成績証明書は必須ではありませんが、アピールポイントになると考えるのであればサブミットしていただいて結構です。

 

4)賞金の使途について

Q:  賞金の用途は広く研究用途と記載あるのですが,これは具体的に規定があるのでしょうか?

A: 賞金は奨学寄付金として指導教官の方の管理口座に支払います。寄附金として支出可能な項目であれば使い道は自由です。具体的な支出に関しては指導教官の方とご相談ください。

 

以上、ご参考ください。

Microsoft Resseerch CORE Project Workshop 2014

Microsoft Research では、公募の形式をとって日本の大学との共同研究プロジェクトを支援するCORE(COllaborative REsearch)プログラム実施しています。共同研究の成果は、毎年成果報告会(北京もしくは東京)で報告され、Webに公開されています。

今年の成果報告会は北京からMicrosoft Researchの研究者が来日し、6月4日(水)13時〜18時に日本マイクロソフトの品川オフィスで実施します。報告を実施するプロジェクトは昨年度採択になり研究を実施していたCORE9のプロジェクトで、北京から以下の5名の研究者が参加します。

Dr. Feng Zhao – Assistant Managing Director

Dr. Junichi Tsujii – Principal Researcher

Dr. Xing Xie – Senior Researcher(Keynoteあり)

Dr. Yasuyuki Matsushita – Senior Researcher (Visual Computing Groupの紹介あり)

Dr. Masaaki Fukumoto – Lead Researcher

当日はポスターセッションも予定されており、今年度採択になったCORE10のプロジェクトも発表を行います。またMicrosoft Researchが協力をしているリーディング大学院プログラムのうち、東京大学、大阪大学、名古屋大学からプログラムの参加者が研究プロジェクトの発表を行うことも予定されています。

現在Microsoft Rsearch Asia Fellwoshipのプログラムが公募中ですが、Fellwoshipに応募したい、Microsoft Researchで海外Internshipをしたいと考えている大学院生の方々や、今年のCOREに応募したいと考えている若手研究者の方々には、Microsoft Researchの活動を知って、ネットワークを広げる良い機会になると思います。参加は登録制になっており、18時からは交流会(無料)も予定されております。ご登録はこちらからお願いします。

今後の研究のご参考に、是非多くの学生の方・研究者の方にご参加いただきたいと思います。

Microsoft Research Asia Fellowshipプログラムのご案内

先日、今年度のMicrosoft Research Asia Fellowshipプログラムが募集開始となりました。詳しくはこちらのオフィシャルのアナウンスページ(英語)をご覧ください。

このプログラムはアジアでコンピュータサイエンスに関連する研究分野の博士課程学生を支援する目的で1999年に開始され、いままで361名の方が受賞されています。もともと毎年約30名しか受賞していなかったところ、2年前にプログラムをリニューアルし、人数を絞ってさらにcompetitiveになり、賞金を増額、受賞後のメンターシップを提供し、サポートを手厚くすることで、よりprestigiousな賞にしたいと考えています。ちなみに過去の受賞者はこちらで公開されています。日本からの受賞者を見ても、卒業後アカデミアやGoogleやAppleなど外資系企業でご活躍されている方が多いのも特徴です。また受賞者は受賞セレモニーでチューリング賞受賞者と懇談できるのも魅力の一つです。

日本からもどんどんチャレンジしてほしいと思いますので、今年は日本に限って、募集の方法を少し変えました。変更点は以下の2つです。

・招待校制度の廃止

・大学ごとの応募者数の上限の廃止

これによって、所属する専攻(学科)と指導教員の推薦が得られる方であればどなたでも応募が可能になりました。現在D1、D2で、MSRのネットワークを活用して、今後グローバルに活躍したい思っている方は、今回チャンスを活かしていただきたいと思います。詳しい応募要件は上記のアナウンスページをご参考ください。日本語のバージョンはこちらにご用意しています。

またFAQとして、「学振をとっているので応募できません」というケースがありますが、本Fellowshipは「奨学金」ではなく「アワード」として取り扱われます。支払いは大学に行いますので、学振の特別研究員の順守事項には相当しない旨確認しています。

その他、不明な点はmsra@live.jpまでお問い合わせください。

皆様のご応募をお待ちしております。

Azure for Research ハンズオントレーニング

マイクロソフトでは Windows Azure というオープンで柔軟なクラウド プラットフォームを提供しております。Microsoft Researchでは研究者コミュニティに Windows Azure のリソースを提供し、研究者の方々がクラウド コンピューティングを活用して、ビッグデータ サイエンスを行い、科学研究を加速させるための支援を行う、Windows Azure for Research Award Program を昨年の10月より実施しています。

2か月ごとにプロポーザルの締め切りを設け、クラウドコンピューティングを活用して、自然科学や環境科学などの分野で、Data-Intensiveな野心的研究に対して、Windows Azureを提供するイニシアチブです。次回のプロポーザルの締め切りは2014年4月15日で、こちらのサイトからプロポーザルを受け付けておりますので、日本の皆様からのご提案をお待ちしております。

(参考)

2013年10月15日 締め切りの回 採択プロジェクトリスト

2013年12月15日 締め切りの回 採択プロジェクトリスト

 

これに関連して、Microsoft Researchでは世界各地で研究活動においてWindows Azureを活用するためのハンズオントレーニングを実施しております。この度、東京大学バイリンガルキャンパス推進センターにご協力いただき、同トレーニングを以下の概要にて実施する運びとなりました。東京大学の方々だけでなく、クラウドコンピューティングを研究に積極的に活用したいと考えているみなさまに幅広くご参加いただけると幸いです。

 

クラウド コンピューティングを科学研究に活用するためのハンズオン トレーニング
主 催: 東京大学 バイリンガルキャンパス推進センター
会 場: 東京大学 工学部2号館 211号講義室
日 時: 2014年3月 27日(木)9:00-17:30(受付開始 8:30)
28日(金)9:00-17:30 ※2日間のプログラムとなります。
参加資格: 大学生・大学院生、大学の教員・研究員(先着50名)
参加費: 無料
お申込みはこちら:http://bit.ly/1cC3DA1

トレーニング自体は英語がメインですが、適宜日本語でのサポートがつきます。またトレーニングは自身のラップトップをお持ち込みいただき、ハンズオン形式で行います。事前に関連するソフトウェアのインストールが必要ですので、詳細はこちらの資料をご参考ください。

以上、みなさまのご参加をお待ちいたしております。

マイクロソフトUXデザインワークショップ

マイクロソフトは今年も「インタラクション」と連携してワークショップを行います。第3回を迎える「Kinectワークショップ」。今回は、インタラクション デザインの中で中心的な課題であるユーザー エクスペリエンス (UX) をテーマに、新しい Kinect センサーのプレビュー、製品開発やインタラクション研究における UX の考え方を紹介、デザインにおける UX 教育のあり方を議論いたします

 

[日程]  2014 年 2 月 27 日 (木) 17:30~19:30

[場所] 日本科学未来館 7F 会議室2 〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6

[ アジェンダ ]
17:30-17:40 新型 Kinect センサーの紹介 (日本マイクロソフト株式会社 千葉慎二)

17:40-18:20 マイクロソフト製品開発におけるユーザー エクスペリエンス デザイン (マイクロソフト デザインリサーチャー 中田紘子)

18:20-19:00 理系UX、美大UX  (明治大学 講師 渡邊恵太)

19:00-19:30 パネル ディスカッション – UX デザインの教育について-
坂本大介 (東京大学)
渡邊恵太 (明治大学)
中田紘子 (マイクロソフト)

 

<デモ>新型Kinectセンサー

<講師略歴>

千葉慎二(日本マイクロソフト株式会社)インタラクティブエンターテイメントビジネス デベロッパーネットワークグループ リサーチ&インテグレーション ソフトウェアデベロップメントエンジニア。1972 年生まれ。岡山県出身。マイクロソフトで組み込みWindows OSの開発に従事した後,Xboxの立ち上げメンバーとなる。専門はCPUとオーディオ。初代XboxとXbox 360のアプリケーション開発および技術サポートを経て,現在はKinectなどマイクロソフトの最新テクノロジー製品を啓蒙するエバンジェリスト兼ソフトウェアデベロップメントエンジニアとして活躍中。

 

<講演1>マイクロソフト製品開発におけるユーザー エクスペリエンス デザイン

<アブストラクト>

機能に関する着眼点やアイデアは素晴らしいのに、製品全体のユーザー エクスペリエンスが悪いが故に、成功にいたらない製品は多々あります。ユーザーが使いたくなるデザインを設計するには、ユーザーエクスペリエンスへの理解が必要不可欠です。そもそもユーザー エクスペリエンスとは何か、理解したユーザー エクスペリエンスを開発現場でどのように応用したら良いかについてお話しします。

<講師略歴>

中田 紘子 マイクロソフト IME開発チーム デザインリサーチャー

京都市出身。クワントレン工科大学(カナダ)応用心理学科卒業。マイクロソフト米国本社ゲーム開発チームでユーザー エクスペリエンス リサーチャー、アドビシステムズJapan R&Dでプログラム マネージャーの経験を経て、2013年にマイクロソフトに戻り、IME開発チームのデザイン リサーチャーとして、東アジア言語のインプット エクスペリエンスの向上に従事。

 

<講演2>理系UX、美大UX

<アブストラクト>
UXに関わるこれまでの研究事例を紹介しながら、日本におけるUX研究の課題について議論する。特に一般的な理系と呼ばれる大学においては、UXに関する授業を持っていることが少ない。日本でにおいては一部の美大において、UXに関する授業が行われるが、一方でそこでは理系の大学で行われるような技術的な教育が行われることは少ない。この分裂が、日本におけるUXを軸とした次世代のプロダクト開発やサービスが困難になっている原因ではないかと考察する。

<講師略歴>

渡邊恵太、 博士(政策・メディア)2009年慶應義塾大学大学院 博士課程 修了。2010年 JST ERATO 五十嵐デザインインタフェースプロジェクト研究員を経て、2013年4月より明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科専任講師。主に、身体性に着目したインタラクション研究やWebと生活を融合するための研究に従事。

 

<パネリスト略歴>

坂本大介、博士(システム情報科学)2008年、公立はこだて未来大学大学院博士後期課程修了。ATR知能ロボティクス研究所においてインターン、東京大学にて日本学術振興会 特別研究員PD、独)科学技術振興機構 ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクト 研究員、東京大学大学院情報理工学系研究科助教を経て、現在、同大学特任講師。主に、人とコンピュータやロボットなどとのインタラクション設計に関する研究に従事。

 

事前登録制になっておりますので、こちらの登録サイトからご登録をお願いします。アカデミアだけでなく、UX人材を活用する企業の方々にもご参加いただければ幸いです。

MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第49回)

Microsoft Research経験者のご紹介。第49回は、北京のラボに滞在している、横浜国立大学の山浦佑介さんです。山浦さんは現在横浜国立大学の大学院工学府の修士課程に在籍され、前川先生の研究室で3次元形状復元に関する研究を行っている方です。

 

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・所属、学年、研究室
横浜国立大学 大学院工学府 システム統合工学専攻 修士課程2年 前川研究室

 

・修士論文のテーマ
こちらでの研究が修士論文に加わるのではっきりとした内容は未定ですが、3次元形状復元に関連した研究を行っています。
3次元形状復元とは実際にモノを作り直すことではなく、コンピュータ上で物体の形状を3Dモデルとして再現することで、私が取り組んでいるのは、カメラで撮影した2Dの画像のみから、物体の大まかな形だけでなく微細な形状まで表現した3D モデルを取得する研究です。
私が所属するVisual Computing Groupでは現在、3次元形状復元に焦点を当てているので、そこで何か自分なりの貢献ができればと考えています。

 

・インターンに来たきっかけ、目的
B4の冬に北京大学に短期交換留学に来ていたのですが、その際に一度だけ面識のあった現メンターの松下さんにお願いしてMSRAを見学させて頂きました。
そのときに、熱心に議論を交わす研究者の方々、国際会議を目指し黙々と研究に取り組むインターンの姿に衝撃を受け、自分の知らないところでこんな世界が広がっていたのか・・・と焦りを感じると共に、自分もここで最先端の研究がしてみたい!と志すようになりました。
それ以来アプライするのであれば何か実績をと思い論文執筆に励み、完成した頃に松下さんに論文に関して意見を伺うと同時にさりげなくアプライしたところ、快く受け入れてくださいました。また同分野の国際会議にMSRAの研究者が数多く名を連ねておりかねてから興味があったこと、松下さんと直接話す機会や講演会を通して、自分はこの人から学ぶべきことがたくさんある!と実感したことも大きな理由です。

 

・MSRと大学の研究室と異なるところ
一番はやはりリソースの多さだと思います。研究を進める上で何か取り入れたい技術があった場合、その技術の専門家が研究者もしくはインターンの中に必ず一人はいて、すぐに相談して解決できる点は素晴らしいと思います。
MSRAでは研究者同士、インターン同士に限らず、全ての人が対等な立場でディスカッションしていて、知識やアイデアの共有が盛んに行われているのが印象的です。
「良いアイデアは共有されてこそ意味がある」という言葉はメンターの松下さんの受け売りなのですが、まさしくその通りであると日々身をもって実感しています。

 

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと
とにかくあらゆることが刺激的でここには書ききれないくらいです。ひとつ意外だったのは、海外の研究者だけでなく日本人研究者の方々や博士課程の方々に出会えたことです。日本にいたままでは接点を持てなかったであろう人たちとつながりを持てたのはMSRAに来たからこそだと思います。またこちらに来る前は、優秀な研究者たちが集まって次々に国際会議に論文を通す、というイメージがありました。
しかし、確かに優秀な研究者や学生が数多く集まるのは事実ですが、夜中までオフィスに残ったり、研究がうまくいかず悩んでいる姿を見て、著名な国際会議に数多く論文を通しているのは、実際は泥臭い努力の上に成り立っている事実なのだということを知りました。
彼らは雲の上の存在だから・・・と決めつけてしまうのは間違いで、良い論文を書くためには人並み以上の努力をし続けることが一番重要なのだと気付かされました。

 

・MSRのここはちょっといただけないというところ
特にありませんが、強いて言うとオフィスの安全面が心配な時があります。というのも、私がこちらに来てから既に二度、オフィスのガラスが割れているのを見かけました。そのうち一つは、オフィスを出た直後に頭上から落ちてきて(業者の人が落としてた?)、あと数秒遅かったら・・・と考えると非常に危険でした。ただMSRAではない別のオフィスでもガラスが割れて落ちているのを見かけたので、この件はMSRAに限ったことではないみたいです。

 

・北京での生活について
日本が恋しいのは事実ですが、特に不自由無く快適に過ごせています。来る前に心配していた日本人への厳しさに関しては、こちらでその類の経験をしたことは一切ありませんし、お店などで店員さんにシェシェと言うとニヤリと微笑んでくれたりと、日本人ということで優しくしてくれる一面もあったりします。空気汚染に関しても毎日がスモッグというわけではなく、風がある日などは遠くの山々も見えるくらいきれいです。

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言
私も相当迷いました。研究室をまとめる役目を担っていたので、自分のわがままで研究室を空けてしまうことに責任を感じものすごく悩みました。また、実績や実力不足でやっていけなかったら、迷惑をかけてしまったらどうしよう、という不安もありました。ただ、もしここで諦めたら自分は一生後悔するんじゃないか、Microsoftのロゴを見るたびにそのことを思い出して過去を悔やむのではないかと思い、思い切ってアプライしました。結果的にそれだけ悩んで悩み抜いたことが、こちらに来てから研究に励む原動力となっている気がします。それに今は何一つ後悔していることはありません。
中々決めきれない自分が嫌になることもあるかもしれませんが、それだけ悩むことも大切だと思います。ここで真剣に自分や周りの人々と向き合うことは、どんな結果にせよ自分にとってプラスの経験になるはずです。

 

・その他なんでも
クリスマス、ニューイヤーをこちらで共に過ごしてくれる人、募集中です。

 

山浦さん、ありがとうございました。