MSR Intern Beijing(経験者)のご紹介(第51回)

Microsoft Researchインターン経験者のご紹介。しばらく更新をさぼっておりましたが、インターンの方がいなかったわけではありません。第51回は、北京のラボに滞在していた、慶應義塾大学の尾形正泰さんです。尾形さんは現在慶應義塾大学の大学院理工学研究科の後期博士課程に在籍され、今井倫太先生の研究室でにHCI関する研究を行っている方です。

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・所属、学年、研究室

慶應義塾大学理工学研究科、D2、今井研究室

・修士論文・博士論文のテーマ

NUI(Natural User Interface)

・インターンに来たきっかけ、目的

2013年11月にMSRA fellowship awardを頂いたときに、福本さんにお誘いをいただき、年明けに行きました。以前から某社での福本さんの研究を拝見していたので、貴重な機会だと思って応募しました。(Fellowshipをもらうとインターンの機会も付いてきますので、ぜひ博士課程の学生は応募してみてください。)

また、それとは別に純粋に中国に行ってみたいという気持ちもありました。

・MSRと大学の研究室と異なるところ

インターンに来ている学生が真剣に研究している姿が印象的でした。ほとんどは修士か博士課程の学生ですが、たまに中国の大学に通う学部4年生もインターンに来ていて、能力の高い学生が集まっています。中国の大学院の上澄みが来ているので当然といえば当然なのですが、モチベーションが高い学生同士が同じ空間に集まって切磋琢磨する環境があるのは羨ましいところです。会った中では、多くはないですが日本、韓国、アメリカ、シンガポールからくる人もいました。

また、アカデミックでの研究活動と比べると、研究者も研究の時間を十分に確保できるという印象を受けました。私以外のインターンを見ていても、メンター(インターンを引き受ける研究者)とのディスカッションが多く、インターン自身が目標設定やタスク管理ができていると感じました。メンターが持てるインターンの数も決まっているので、インターンとの研究に終始してしまうことはなく、現役で研究している方が多いようです。メンターとの相性・研究分野がぴったりはまれば、研究する人にとってこれ以上の環境はないと思います。

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

メンターが日本人だったことが幸いしてか、厳しい指導を受けながらも、色々と学ぶことができました。デモやアプリケーションを作成する際には、メンターのチェックが通るまで繰り返し作業していました。今まで大学の研究室で目指していたレベルとは異なり、今後の研究において自分の目標も高く設定することができるようになったと感じます。

他のインターンも朝から晩まで研究ずくめなので、そういう環境に身をおくこと自体が良い体験でした。

・MSRのここはちょっといただけないというところ

− 最初は美味しいと思った社員食堂も一ヶ月すると飽きます。メニューには当たり外れがあり、炒め料理の玉ねぎはなぜか火が通っていないことが多いです。

− 会社の窓ガラスがたまに割れて落ちます(ガラスに不純物が多いため。最近は半年に1回程度らしい)。強化ガラスなので空中で細かくなって当たっても大丈夫とは思いますが、朝出勤した時にビル周辺がガラスが散らばっているとびっくりします。

・北京での生活について

中国に対して偏見を持っている方もいるかもしれませんが、個人的には(環境汚染がなければ)楽しく住めると思います。余談がおおいのですが、私が気に入ったポイントを纏めてみました。

1)食事が美味しい

物価上昇が続いている中国ですが、食費に関しては和食を除けば日本より安いです。四川、雲南、上海などの中国各地の料理を日替わりで食べられます。スパイスマニアまたは美食家なら、四川料理・火鍋はもちろんのこと、雲南料理、新疆料理は欠かせないでしょう。MSRAの周辺はオフィス街ですし、隣の区画には大学があるので学生街も多く、美味しいお店が軒を連ねています。後述のレストラン検索を使えば北京のほとんどの美食にたどり着けます。

2)優しい・おおらか

コンビニやレストランの店員はぶっきらぼうですが、根は優しいです。99%の人は英語を話せないのですが、筆談やジェスチャーで助けてくれる人もいます。あまり愛想笑いはしないので最初はとっつきにくい印象を受けましたが、慣れればそちらのほうが自然でいいです。電車では列の順番を守らなかったり、無理やり押したりする人が多いですが、逆に言えば日本ほど気を使わなくていいので、楽といえば楽です。

3)オンラインサービス

中国では日本以上にオンラインサービスが充実しており、人口の多さも手伝って多種多様なサービスがあふれています。特筆すべきは「大衆点評」と「タオバオ(淘宝網)」です。点評は日本のレストラン検索サービスを使いやすくして、SNS機能を充実させたような感じです。地図・周辺検索、価格・ジャンルの絞り込みなど、機能が充実していて反応も速いです。ユーザによる写真投稿もあり、漢字の料理名がわからなくてもイメージをつかめます。

タオバオはアリババが運営するBtoCサイトで、楽天市場のような雰囲気です。唯一違うのは、日本では手に入らないような上流の工業品が普通に売られていて、「無いものは無い」状態です。国内ではあまり小売していないような電子部品をバラ売りで注文したり、大型のアクリル板、格安の電気ケトル鍋(注1)、制御基板(注2)などを買ってみましたが、ある程度注意は必要なようです。

注1)ステンレスが溶出していたらしく、金属中毒で蕁麻疹がでたので病院へ。

注2)組立時に電極を間違えてコンデンサが爆発、破片が顔に当たりまた病院へ。

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

研究が好きな人はぜひ来たほうがいいです。メンターが中国人の方でも英語はどうにかなりますし、中国での暮らしもどうにかなります。大気汚染も対策できます。

・その他なんでも

中国の大気汚染は年々深刻化しており、特にPM2.5は時間が立ってから健康に影響が現れるので注意が必要です。しかしながら日本の歴史にも公害があり、濃度が薄いだけで東京の大気も少しは汚れています。大気汚染はマスクをすれば防げるので、怖がらずにインターンに来るのがいいかと思います。

私は3M防塵マスク(6000/2091-RL3)を着用していました。気管支が弱い人・ガス臭が気になる人は、活性炭入りの2097フィルターがおすすめです。いまのところこれがベストですが、見た目が気になる方は使い捨ての防塵マスクをご使用ください。日本だと職質されてしまいそうな格好ですが、公安も駅の職員もあまりやる気が無いのか、地下鉄駅に設置されているセキュリティゲートも難なくクリアできました。

 

尾形さん、ありがとうございました。また長期のインターンお疲れ様でした。

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