MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第49回)

Microsoft Research経験者のご紹介。第49回は、北京のラボに滞在している、横浜国立大学の山浦佑介さんです。山浦さんは現在横浜国立大学の大学院工学府の修士課程に在籍され、前川先生の研究室で3次元形状復元に関する研究を行っている方です。

 

写真

 

・所属、学年、研究室
横浜国立大学 大学院工学府 システム統合工学専攻 修士課程2年 前川研究室

 

・修士論文のテーマ
こちらでの研究が修士論文に加わるのではっきりとした内容は未定ですが、3次元形状復元に関連した研究を行っています。
3次元形状復元とは実際にモノを作り直すことではなく、コンピュータ上で物体の形状を3Dモデルとして再現することで、私が取り組んでいるのは、カメラで撮影した2Dの画像のみから、物体の大まかな形だけでなく微細な形状まで表現した3D モデルを取得する研究です。
私が所属するVisual Computing Groupでは現在、3次元形状復元に焦点を当てているので、そこで何か自分なりの貢献ができればと考えています。

 

・インターンに来たきっかけ、目的
B4の冬に北京大学に短期交換留学に来ていたのですが、その際に一度だけ面識のあった現メンターの松下さんにお願いしてMSRAを見学させて頂きました。
そのときに、熱心に議論を交わす研究者の方々、国際会議を目指し黙々と研究に取り組むインターンの姿に衝撃を受け、自分の知らないところでこんな世界が広がっていたのか・・・と焦りを感じると共に、自分もここで最先端の研究がしてみたい!と志すようになりました。
それ以来アプライするのであれば何か実績をと思い論文執筆に励み、完成した頃に松下さんに論文に関して意見を伺うと同時にさりげなくアプライしたところ、快く受け入れてくださいました。また同分野の国際会議にMSRAの研究者が数多く名を連ねておりかねてから興味があったこと、松下さんと直接話す機会や講演会を通して、自分はこの人から学ぶべきことがたくさんある!と実感したことも大きな理由です。

 

・MSRと大学の研究室と異なるところ
一番はやはりリソースの多さだと思います。研究を進める上で何か取り入れたい技術があった場合、その技術の専門家が研究者もしくはインターンの中に必ず一人はいて、すぐに相談して解決できる点は素晴らしいと思います。
MSRAでは研究者同士、インターン同士に限らず、全ての人が対等な立場でディスカッションしていて、知識やアイデアの共有が盛んに行われているのが印象的です。
「良いアイデアは共有されてこそ意味がある」という言葉はメンターの松下さんの受け売りなのですが、まさしくその通りであると日々身をもって実感しています。

 

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと
とにかくあらゆることが刺激的でここには書ききれないくらいです。ひとつ意外だったのは、海外の研究者だけでなく日本人研究者の方々や博士課程の方々に出会えたことです。日本にいたままでは接点を持てなかったであろう人たちとつながりを持てたのはMSRAに来たからこそだと思います。またこちらに来る前は、優秀な研究者たちが集まって次々に国際会議に論文を通す、というイメージがありました。
しかし、確かに優秀な研究者や学生が数多く集まるのは事実ですが、夜中までオフィスに残ったり、研究がうまくいかず悩んでいる姿を見て、著名な国際会議に数多く論文を通しているのは、実際は泥臭い努力の上に成り立っている事実なのだということを知りました。
彼らは雲の上の存在だから・・・と決めつけてしまうのは間違いで、良い論文を書くためには人並み以上の努力をし続けることが一番重要なのだと気付かされました。

 

・MSRのここはちょっといただけないというところ
特にありませんが、強いて言うとオフィスの安全面が心配な時があります。というのも、私がこちらに来てから既に二度、オフィスのガラスが割れているのを見かけました。そのうち一つは、オフィスを出た直後に頭上から落ちてきて(業者の人が落としてた?)、あと数秒遅かったら・・・と考えると非常に危険でした。ただMSRAではない別のオフィスでもガラスが割れて落ちているのを見かけたので、この件はMSRAに限ったことではないみたいです。

 

・北京での生活について
日本が恋しいのは事実ですが、特に不自由無く快適に過ごせています。来る前に心配していた日本人への厳しさに関しては、こちらでその類の経験をしたことは一切ありませんし、お店などで店員さんにシェシェと言うとニヤリと微笑んでくれたりと、日本人ということで優しくしてくれる一面もあったりします。空気汚染に関しても毎日がスモッグというわけではなく、風がある日などは遠くの山々も見えるくらいきれいです。

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言
私も相当迷いました。研究室をまとめる役目を担っていたので、自分のわがままで研究室を空けてしまうことに責任を感じものすごく悩みました。また、実績や実力不足でやっていけなかったら、迷惑をかけてしまったらどうしよう、という不安もありました。ただ、もしここで諦めたら自分は一生後悔するんじゃないか、Microsoftのロゴを見るたびにそのことを思い出して過去を悔やむのではないかと思い、思い切ってアプライしました。結果的にそれだけ悩んで悩み抜いたことが、こちらに来てから研究に励む原動力となっている気がします。それに今は何一つ後悔していることはありません。
中々決めきれない自分が嫌になることもあるかもしれませんが、それだけ悩むことも大切だと思います。ここで真剣に自分や周りの人々と向き合うことは、どんな結果にせよ自分にとってプラスの経験になるはずです。

 

・その他なんでも
クリスマス、ニューイヤーをこちらで共に過ごしてくれる人、募集中です。

 

山浦さん、ありがとうございました。

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