MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第42回)

Microsoft Research滞在者のご紹介。第42回は、現在の北京のラボに滞在されている、兵庫県立大学の王元元(Yuanyuan Wang)さんです。王さんは現在兵庫県立大学の大学院環境人間学研究科の博士課程に在籍され、角谷先生の研究室でデータマイニングの研究を行っている方です。私が王さんに初めてお会いしたのは、今年の初めに関西で元インターンのアルムナイを行った時でした。MSRのインターンに興味があるということで飛び入り参加され、その後インタビューを経てMSRAのインターンになりました。

yuanyuan

 

所属:兵庫県立大学大学院 環境人間学研究科 環境人間学専攻、博士後期三年

研究室:情報メディア研究室(角谷 和俊 教授)

 

博士論文のテーマ:
プレゼンテーションコンテンツのためのコンテキストに基づく検索・閲覧支援について取り組んでいます。

現在は、大量のプレゼンテーションコンテンツ(e-learningのスライド等)から、その内容や文書構造から適するコンテンツを検索するというテーマで研究を行っております。検索結果をビジュアライゼーションするために、「動的に変化するタグクラウド」を自動作成しユーザに提示するインタフェースの検討を行っております。

 

インターンに来たきっかけ、目的:

私の指導教官、兵庫県立大学大学院教授の角谷先生がご指導されている時、メンターであるMSRAの矢谷浩司博士グループの直近の論文を見つけ、サーベイさせたく、推薦して頂きました。その後、矢谷博士に自分の研究テーマを紹介させて頂き、そのきっかけで、MSRAのHCIグループが行っている研究も方向性が似っているので、私の応募を受けて頂きました。

インターンの最大の目的は、今までと異なる環境で、良い勉強になる貴重なチャンスだと思い、何かを学んで、社会体験をしたく思っていました。学生生活の最後に大学の研究室とはまったく違う世界有名な大手企業の研究所にて皆さんがどういうように研究されているか、自分の研究にも役に立つ様々なことを経験してみたいというすごく強い気持ちをもって、3ヶ月のインターンに入りました。

 

MSRAと大学の研究室と異なるところ:

まず、研究の自主性としては、皆さんがインターンシップ間に成果を出したいため、明確な研究目標を持っており、毎日研究所に行って、とにかく没頭して、一生懸命に研究されていること。平日には、無論、遅くまで研究されているインターンがおられて、休日にも研究所へ行って、研究に夢中になっているインターンも多いです。

次に、私の所属するHCIグループは、メンターが非常に丁寧に指導して頂くこと。毎日、メンターと議論して、お陰でしっかり研究を進めるようになりました。なお、研究に困ったことがあれば、いつでも相談できるような環境は、大学の研究室とは大きな違いところだと思います。

三番は、研究所全体の雰囲気として、基本的に日本の名前「姓―名」の呼び型と違って、後ろの名前だけを呼ぶ。同士間に、インターンとメンターも基本的に英語が共通語となって、研究でも会話でもすべて英語を使っています。これは、日本の研究室とは全く違うところだと思います。メンターとインターンの関係も上下関係より研究仲間というイメージでした。

 

MSRAに来てよかったこと、刺激を受けたこと:

MSRAのHCIグループのトップレベルの研究者と我々インターン達と同じ環境で研究していることは、すごく刺激的で、自分の研究に対して広い視野を持たすようになっていると思います。大学院で私の研究分野は主にデータベースや情報検索ですが、HCI分野に関する専門研究があまりないため、HCI分野についてほとんど知りません。インターンシップを通して、HCI分野の優秀なインターン達と一緒に研究していたことで、非常に良い勉強になりました。彼らの研究や議論に対する姿勢にも感銘しています。

また、英語圏以外の方々も流暢な英語を操って、中には、同じインターンもおられ、英会話レベルを高めて熟練にコミュニケーションできるまで話さなければならないと痛感しました。

 

MSRAのここはちょっといただけないというところ:

わがままかもしれませんが、言わせて頂けば、研究所が用意してくれるインターンの生活環境はもう少し改善を期待したいです(例:会社の食堂の料理が美味しくないところ)。また、セキュリティ面での制約は多過ぎるのではないかと思います。

 

北京での生活について:

自分が北京出身なので、感じたことは、空気はひどく、澄んだ青空があまりに見られない。過渡にGDPを追求して、環境への配慮が欠けていると思いますが、大陸という地理に大きく影響されているにも否めません。非常に残念ながらどうしても日本のような綺麗な自然環境にならなく、新興国にとって、一つ重要な課題だと思います。

なお、北京という国際大都市と言いながら、英語が通じないところが多く、特に市中心と離れているところでは、より一層です。英語スキルを身につけることが国際都市にとって必要だと思います。

 

インターンに行こうか迷っている人に対して一言:

本当にこの貴重なチャンスを頂いて、体験してよかったと思っています。大学の研究室と違う環境でしっかり研究したい方にとって、非常に良い環境で良い勉強になると思います。機会があれば、ぜひ挑戦してみて下さい。

 

その他なんでも:

周囲の海外インターンを見ていると、最初に中国という国に興味を持ってMSRAに行こうと思う人があまりいないと思いますが、一度来たら印象が変わります。特に日中の関係の難しい今現在、このようなインターンシップを通して、兼ねて北京という都会を体験して、日中友好関係の回復にも役に立つのではないかと思います。興味のある方はぜひご応募をしてください。きっと人生の貴重な経験になると思います。

 

王さん、ありがとうございました。

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