MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第34回)

Microsoft Research滞在者のご紹介。第34回は、北京のラボに滞在中、筑波大学の丁塵辰さんです。丁さんは知能情報・生体工学研究室の自然言語処理グループで機械翻訳の研究をされています。

ding

 

・所属、学年、研究室

筑波大学システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻

知能情報・生体工学研究室(MIBEL) 博士後期課程1年

 

・博士論文のテーマ

修士論文:階層フレーズ翻訳モデルにおける広範囲語順調整ルールの検討

修士(博士前期)課程で機械翻訳をやっていました。主に言語学的に遠い言語対(たとえば英語・日本語)間の翻訳の語順調整着目し、翻訳モデルを構築するような研究をやっていました。

博士後期課程に進学して、MSRAにインターンに来る前に「依存構造言語モデル」というテーマを研究していました。ある言語の単語間の依存関係を反映できるようなモデルを構築し、そのパラメータの推定と言語モデルとしての性能について実験・検討します。

 

・インターンに来たきっかけ、目的

MSRAに来るのは、同研究室の先輩である吉田光男さんの紹介で、機械翻訳のインターン生が募集中ということより、今のメンターである荒瀬さんに連絡を取りました。

目的は、主に「実世界の研究と大学の研究とはどのように違っているのか」を体験することです。もちろん論文を書きたいというのも目的の一つです。

 

・インターンでの研究テーマ、目標としている会議など

MSRAでは英日方向の機械翻訳について研究しています。修士時代と同じ「語順調整」に注目し、依存構造などの情報を翻訳に利用することで精度を向上させるのが目的です。

今は2013年のACLを目標として実験中です。

 

・MSRと大学の研究室と異なるところ

大学の研究室より、MSRAの方がテンポがぜんぜん速いです。「やってもいい研究」ではなく、確実に「学術にコントリビューションがある」や「役立つ」というような研究が求められています。

 

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

MSRAに来られたのはとにかく良かったです。

刺激としては、MSRAの皆が第一線の研究者やすごく有能なインターン生で、自分よりはるかにできる人ばかりであることです。これは刺激でもあり、良かったことでもあります。

 

・MSRのここはちょっといただけないというところ

まだありません。

 

・北京での生活について

北京はあくまでも大都市で日常の生活には不便はありません。個人的には小さい街が好きなのですが。

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

チャンスがあればぜひ。

 

・その他なんでも

自分は、日本の大学からMSRAに来た中国人留学生です。ここではメンターの荒瀬さんとのミーティングでも日本語をしゃべりますし、今のルームメートも日本人の宮西さんですし、毎日むしろ日本語ばかりしゃべる状態です。

ここに来た日本人のインターン生もみな知り合って仲良くしています。一緒に食事に行ったり、囲碁を打ったりします。

日本への留学経験や、ここでの数ヶ月のインターン生活で、次のような考えがますます強くなっています。それは中国人である自分と周りの日本人の方々にすごく似たところもあれば、違うところもあり、にもかかわらず互いに理解できないことはないということです。

最後に、自分がとても共感をもっているバートランド・ラッセルの言葉を載せたいと思います。

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I should like to say two things, one intellectual and one moral. The intellectual thing I should want to say to them is this: When you are studying any matter, or considering any philosophy, ask yourself only “What are the facts? And what is the truth that the facts bear out?” Never let yourself be diverted either by what you wish to believe or by what you think could have beneficent social effects if it were believed. But look only and solely at what are the facts. That is the intellectual thing that I should wish to say.
The moral thing I should wish to say to them is very simple. I should say: Love is wise, hatred is foolish. In this world which is getting more and more closely inter-connected we have to learn to tolerate each other, we have to learn to put up with the fact that some people say things that we don’t like. We can only live together in that way and if we are to live together and not die together we must learn a kind of charity and a kind of tolerance which is absolutely vital to the continuation of human life on this planet.

———-

以上です。

 

丁さん、ありがとうございました。

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