MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第24回)

Microsoft Researchインターンのご紹介。第24回は、現在Ubicomp2011の開催地としても熱い北京のラボに滞在中、奈良先端科学技術大学院大学の岡田 和也さんです。岡田さんは博士課程の3年生ですが、MSRのインターンにチャレンジしています。インターンに行くのに遅いも早いもないという良い例だと思います。岡田さんは神戸大学で開催されたMSRのリサーチャのトークイベントに参加してリサーチャとのコネクションを作り、インターンを実現させました。このような積極性は素晴らしいと思います。

・所属,学年,研究室

奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 コンピュータ科学領域

インターネット工学講座(山口研究室,iplab)博士後期課程3年

 

・博士論文のテーマ

実世界での移動軌跡を利用した情報配信

 

・インターンに来たきっかけ,目的

インターンへの参加は,神戸大学で開かれたDr. Xie Xing(私のメンター)の講演を聴講したことがきっかけです.以前から彼の論文を拝見しており,この研究グループには興味がありました.講演後に,直接メールでインターンについて相談し,書類選考,電話インタビューを経てインターンに参加することになりました.

インターンの目的は,トップレベルの研究者の中に自分の身を置き集中して研究を進めることです.短期間(私の場合は3ヶ月)ですので,この期間に現在取り組んでいるテーマの研究を成し遂げることが目標です.また,こうした研究者と交流,議論を重ねることで自信の知識の幅を広げるのも大きな目的です.

 

・インターンでの研究テーマ,目標としている会議など

今回のインターンでは,複数の携帯デバイスを利用した人の行動認識に取り組んでいます.昨今の携帯電話,特にAndroid, iPhoneには複数のセンサ(位置,加速度,磁気センサなど)が搭載されています.現在,こうしたセンサ情報から人の行動を推定・認識する研究が盛んに行われています.私の研究は,個人が持つ単体のデバイスだけではなく,周辺にいる人のデバイスから取得されるセンサ情報を利用した,より精度の高いロバストな行動認識を目指しています.目標は,SenSys, MobiSysといったこの分野のトップカンファレンスに投稿することです.

 

・MSRと大学の研究室と異なるところ

研究の進め方で研究室と大きな違いを感じることはありません.特に私の所属する研究チームには,学部,修士,博士の学生がおり大学の雰囲気に近いです.メンターは非常に忙しい方ですが,それでも週一回は時間をとってミーティングをしてくださり,進捗や懸念事項について話し合います.ちなみにミーティングの形式は,グループ,メンター毎に異なります.研究以外にもミーティング時のプレゼンが良くなかったときには,改善方法を丁寧に指導して頂いています.メンターが不在の時も,他の学生と議論して大抵の問題を解決できるので助かります.

大学の研究室との大きな違いは,学生がインターン生ですので人の入れ替わりが頻繁にあることです.インターン生はそれぞれ3ヶ月から1年の期間ですので,期間を終えるとそれぞれの大学に帰って行きます.それと同時に,新しいインターン生が次々とグループに加わってきます.それぞれが新しい個別のテーマを持っているので,新しく研究内容を議論したりするのが楽しいです.

 

・MSRに来てよかったこと,刺激をうけたこと

MSRAには,同年代の優秀な学生が中国全土,海外から集まってきています.学生のインターンが非常に多く,常時200人くらい学生がいます.インターン生は,日本人も含めて全員モチベーションが高く,そんな彼らと議論し研究を進めていく過程は非常に刺激的です.

また,研究グループごとに部屋が区分けされておらず,全員が席を並べて研究しています.そのため,他の研究に取り組む学生や研究者と気軽に話をしてお互いの研究について議論できるのもいいところです.

MSRAの別の良い点として,外部から来られた研究者の講演が頻繁に開催(週2~3回)される点です.毎週,異なる分野の研究者の発表を聴講でき,分野外の見識を広めることができます.

 

・MSRのここはちょっといただけないというところ

企業の研究所だからかもしれませんが,計算機のリソースやソフトウェアの制限がある点は不便です.ただし,メンターの許可を得られれば殆どのソフトウェアを利用できるので,研究をすすめる上で大きな障害にはなりません.

困ったところは,PCやその他ITサービスをしてくれるチームの対応が遅い点です.問題が発生した際に何度か催促しないと対応してくれないので,インターン開始当初は苦労しました.

計算機環境や規則は,大学の研究室の方が自由で良いなと思いました.こうした自分の大学の研究室の良い点や悪い点も,外部のインターンに参加したからこそわかるものだと思います.

 

・北京での生活について

北京に来る以前は,色々生活が大変かと思っていましたが,実際に生活してみると,想像していたほど困った事はありません.現地の事や手続きで分からない事があっても,他のインターン生やスタッフの方がとても親切に相談に載ってくれたりので安心です.街中では,英語が通じませんが,店員や周りの方が親切に接してくださるので助かります.社内で外国人のための中国語講座が開催されるので,生活に必要な中国語を学ぶことができます.せっかくの機会ですので,インターン期間中に日常の簡単な会話はできるようにしたいと思っています.

既に他のインターンも書かれているように,食事はとても美味しく,安いです.ついつい食べ過ぎてしまうのが難点でしょうか.特に中国茶はとても美味しくお気に入りです.(普洱茶がオススメ)

通勤は,滞在しているホテルからMSRAへ距離があるため電車もしくはバスで通うことになります(所要時間20~30分程度).終電も早いため,オフィスに長居せずメリハリをつけた生活を心掛けています.

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

MSRAの研究,人に魅力を感じるのであれば,インターンに挑戦してみることをお勧めします.もちろんインターンを受け入れている研究機関は,MSRA以外にもたくさんあります.自分で広く見渡してみて,MSRAに魅力を感じるなら応募してみてはどうでしょうか?

海外インターンの場合,英語を大きな障壁と感じるかもしれませんが,それで諦めてしまうのは勿体無いです.英語はあくまで手段ですから,必要に迫られれば何とかなるものです.また,中国人にとっても英語は外国語ですから,欧米圏に比べて日本人の英語も理解してもらいやすいです.

私はD3で参加しましたが,時間に余裕のあるD1,D2もしくは修士課程で参加することをお勧めします.

 

・その他なんでも

日本製の筆記具はなかなか入手しづらいです.これからインターンに参加される方で,ペン,ノート等にこだわりがある方は,多めに持ってくることをお勧めします.(私だけかもしれませんが…)

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