MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第16回)

Microsoft Researchインターンのご紹介。第16回は、北京のラボに滞在中、東京大学工学部の 折居直樹さん(ウェブ工学研究室)です。私の知る限り学部生で日本からインターンに来たケースは折居さんが初めてです。

折居さんには5月初めに北京でお会いしましたが、モチベーションの高さがとても素晴らしいと思いました。また帰国子女ということもあってか、日本以外でのキャリアのオプションが自然にあることに感心しました。ただこのことは博士課程の学生であれば当然そうなるべきだと思います。

彼のような優秀な学生がCMUでさらにチャレンジをすることは、素直に応援したいですが、日本のUR担当としては少し寂しい気持ちもあります。

orii-photo

(折居さんは左です)

 

・所属、学年、研究室

東京大学 工学部 システム創成学科 松尾豊研究室 のB4を今年の3月に卒業しました。今年の9月から、アメリカのカーネギーメロン大学 School of Computer Science, Language Technologies Institute というところに進学する予定です。

・卒業論文のテーマ

Facebook上で動くウェブアプリケーションを実際に開発し、ユーザ間の繋がりによって形成されるネットワークを分析していました。

・インターンに来たきっかけ、目的

MSRAのTie-Yan LiuさんやHang Liさんの論文を大分前に集中的に読んでいたことがあったため、かねてからMSRAに対して漠然とした興味がありました。今年の3月に北京を1週間ほど見学する機会がたまたまあり、そのときにMSRAや清華大学などの第一線の研究者や優秀な学生達と話し合い、大きな感銘を受け、MSRAでインターンをしたいと思うようになりました。そこで今のメンターである酒井さんにCVを送り、現在に至ります。

今回のインターンの目的は大きく分けて2つあります:

1. 第一線の研究者が研究を進めていくプロセスを肌で感じる

2. 企業における研究環境が大学のそれとどのように違うかを知る

・MSRと大学の研究室と異なるところ

民間の研究所というものを実際に自分の目で見たことがなかったため、大学とは大分違う雰囲気なのだろうなと勝手に想像していましたが、(少なくともMSRは)大学とさほど違いがないように感じられます。例えば、大学における「学生と先生」という構図は、MSRにおける「インターンとメンター」に置き換えらると思います。自分のデスクの周りには同世代の学生インターンばかりなので、まるで研究室の机に座っているかのような感覚を抱くことも度々あります。

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

「MSRの研究者・学生は総じてモチベーションが高い」の一言に尽きると思います。自然にやる気がでてきます。

また、日本に居たときにかつて読んだ論文のauthorが、同じ建物の同じフロアにいて、毎日のように廊下ですれ違うというのも何だかすごく不思議な感じがします。自分を含め、研究を始めたばかりの学部生やM1の学生は論文を読む際に、「〇〇大学/〇〇研究所の△△さん」のように名前(とせいぜい組織名)くらいしか把握することができないと思いますが、MSRに滞在していると彼・彼女ら本人と日常的に会えます。(国際会議に何本も論文を通しているような学生ならば話は別だと思いますが)本来なら、論文という紙媒体を通してのみ会うことがないような人と、実世界で顔を合わすことができるというのはとても刺激になります。

(これは北京に限らず海外のほとんどの地域に対して当てはまる話だとは思いますが)北京における体感的な時間の流れ方は日本にいたときのそれと全く違います。東京に居たときには、日常的な雑務のせいで何の進歩もないまま一日があっという間に終わるということがよくあったのですが、こちらでは時間の流れ方がゆるりとしています。研究に没頭するには申し分のない環境だと思います。

・MSRのここはちょっといただけないというところ

「非Windowsのソフトウェアは非推奨」という雰囲気があり、それに対してはちょっと抵抗感がありました。もちろん、Virtual BoxやVMwareなどを使ってWindowsとLinuxを共存させることは可能ですし、Windows以外の環境を使うことも無理ではないです。しかし、その場合には自分で環境をゼロから構築する必要があります。

Windows上では動かない、もしくはWindows上で動かすためには相当頑張らなければならない研究用のソフトウェアを時折使う必要が出てくると思うのですが、ここにいる研究者達はどのようにして対処しているのかが不思議で仕方がないです。

・北京での生活について

北京に来てから丁度1ヶ月経ちましたが、今のところ非常に快適に過ごしています。

北京市内の街中を歩いていると、つっけんどんな態度であしらわれることも時折あるため、日本の接客サービスに慣れきっている人は戸惑うかもしれません。コンビニで無言でお釣りを渡されたり、レストランで注文に時間がかかると店員さんが露骨にイライラした態度を取ったりすることは結構あります。しかし実際には、顔見知りになると非常に親身にしてくれる人がほとんどなので、今では全く気になりません。

北京生活の一番素晴らしいところはやはり食事です。美味しい中華料理をお腹がはち切れんばかりに食べても、夕飯で一人500円もしないというのはまさに至福の極みです。個人的に一番気に入ったのは、油麦菜という空芯菜とレタスの中間のような野菜です。これをにんにんくと一緒に炒めた蒜茸油麦菜というおかずがシンプルながら絶品で、これだけで白ご飯3杯はいけます。食事以外にも大概の商品の物価は安く、北京に来てから買い物で料金のことを気にすることはほぼ皆無です。

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

日本の大学にいると、研究室内の世界に閉じこもりがちになり視野が狭くなることもあるかもしれません。実際に私はこちらに来てから、今まで自分が認識している世界がいかに狭いものなのかと実感しました。ここでの貴重な経験は、今後の糧に必ずなると思います。

・その他なんでも

北京有很多漂亮女孩儿,一定要来北京实习!

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