海外インターンで成功するために知っておくべき5つのこと

少し前の話になりますが、Microsoft Research Asia(MSRA)で自然言語処理の研究をしている荒瀬由紀が、今年の1月末に奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)と大阪大学で講演をさせていただきました。NAISTでホストをしていただいた小町先生にはこの場を借りて改めてお礼申し上げます。

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大阪大学での講演の様子

荒瀬の講演は2部に分かれており、前半は「Spiking Query Classification using Social media」をテーマに、インターンの吉田さんと一緒に行ったプロジェクトを含めて、最近行っている研究の成果のいくつかをお話ししました。後半は「Toward happy and hopefully successful internship」と題して、特に海外での研究インターンに行く際の留意点を話してくれました。荒瀬自身、大阪大学で博士課程在学中MSRAに10か月ほどインターンに来て、メンターのXing Xieと一緒に研究を行っていました。またMSRAでは現在研究者としてインターンの吉田さんのメンターとなり研究プロジェクトを一緒に行い、インターンとメンターの両方を経験しています。荒瀬の後半の講演は、私自身いろいろなMSRAのインターンの方々を見てきた中で非常に納得できる部分が多く、今後MSRを含め、海外のインターンにチャレンジしたいと思っている方には参考になる部分が多いと思いました。今回は本人の許可を得て、彼女の講演のインターンに関する部分の概要を掲載します。これは荒瀬個人のインターンとメンターの経験に基づき、海外の長期のリサーチインターンシップに関して、やっておくべきこと、やらない方が良いことをまとめたもので、すべてのインターンシップのケースに当てはまるものではないことはお断りしておきます。

 

1. Set Clear Goal

リサーチを目的にした海外で長期(3か月以上)のインターンシップにチャレンジする際に最も大事なことは、大学や研究機関のインターンの求人を探す前に、ゴールをできるだけ明確にもつということです。それは具体的であればあるほど良いです。どのようなトピックで論文を書きたいのか、どの会議やジャーナルで発表したいのか、もしくは製品開発にかかわりたいのか、そのインターンシップを通じて何をしたいのかという明確なイメージを持っておくべきです。そして、もしインタビューへすすむことができれば、そのインタビューアにあなたのゴールをきちんと伝えることが必要です。リサーチインターンの場合、インタビューはテストの場ではありません。(少なくともMSRの場合)メンターと学生の興味のマッチングを図る場です。お互いの興味が合わないのであれば無理に合わせる必要はありません。インターンシップで最も残念なケースが、インターンに行くこと自体が目的化してしまい、インタビューを適当にクリアしてしまった結果、インターンとメンターのゴールが合わず、まったくプロダクティビティが上がらない場合です。(自分にとっても、メンターにとっても)貴重な3か月を無駄にしないためにも、事前にゴールを明確に持っておくことがとても大切です。

 

2. Start Discussion as Early as Possible

明確なゴールをもってインタビューに臨み、幸いメンターともうまくマッチングが取れ、滞在期間を調整し、無事オファーレターをもらうことができました。後はビザ等渡航の手続きを行い、2か月後に行くだけとなりました。このインタビューが終わって、実際にインターンシップに行くまでの期間はすでにインターンになったつもりで有効活用しましょう。日本に滞在していても、メンターはすでにメンターなので、インタビューが終わったら早目にコンタクトをとって、遠慮なくさらなるゴールのすり合わせや事前の勉強やサーベイのためのアドバイスをもらいましょう。インターンの3か月はあっという間です。新しい環境でスムーズに研究を進められるようになるには思った以上に時間がかかります。開発環境を含めて研究環境が変わる可能性が大きい場合は、スタートダッシュをかけるためにも事前の準備が大切です。このようなコミュニケーションを事前に重ねることで、メンターと良い関係を築くことができるはずです。

 

3. DON’T Expect Getting Oracle

無事ラボにオンボードし研究プロジェクトを開始しました。メンターと一緒に研究プロジェクトを進めていくうえで大事なことは、メンターとインターンは、立場は同等のcollaboratorであり、プロジェクトを成功させるために一緒に頑張っているわけです。そして2人が取り組む問題はメンターもよくわからない未知の問題であり、メンターが常に正解を与えてくれるわけではありません。一緒にうんうんうなって考えて、一緒にもがき苦しんで、一緒に失敗をすることもある仲間なのです。ですから積極的に自分の考えをメンターに伝えるべきです。

 

4. Be Responsible for the Project

インターンシップの研究プロジェクトは、インターンが主体的に取り組んでいくものです。そのためにメンターはお互いのゴールを確認するためのインタビューを行い、事前準備を手伝ってきました。これはあなたのプロジェクトなのです。従ってメンターとのミーティングは、単なる報告の場ではなく、お互いアイデアを出し合い、メンターからの意見をホールドバックせずに、ディスカッションにあてられるべきです。ディスカッションといっても、同意できない場合には単にNoといい、また同意できる場合に単にYesと言えばいいわけではありません。同意する場合でも、、自分はどのように考えてYesと思うのか自分の考えをきちんと伝える必要があります。またディスカッションの結果、実験してみようということになり、実験した結果10Mのログファイルを単に送り付けるというのは不親切です。少なくともログファイルを自分なりに解析し、グラフを作り考察をつけて送付しましょう。そうすることでメンターとより深いディスカッションができるはずです。

 

5. Be Active!

メンターとのCollaborativeな関係ができると、研究プロジェクトの共同作業を通じてメンターはあなたのとても大切な友人になるでしょう。最後にそして最も重要なことは、同時期に世界の各地からインターンシップに来ている人たちと友達になることです。日本を離れての長期のインターンの生活は簡単ではありません。メンターとプロジェクトを進めていく中で、実験がうまくいかない、意見が合わないといったことが必ず出てきます。そんな際には、「きみのところはどうなのよ?」と相談できる、同じ境遇にある友人とのコミュニケーションはとても大切です。また他の国のカルチャーや、研究分野のことを知る非常にいい機会にもなります。インターンシップの期間は、せっかく来ているチャンスを最大限活かすスタンスで、メンター以外のリサーチャにも話しかけたり、メンターに話してみたいリサーチャの紹介をお願いしたりしてみましょう。また近隣にある大学を訪問したり、他のインターンの出身のラボに訪問したりしてみるのも、ネットワークを広げる良いチャンスになります。こうしたネットワークは将来に渡って貴重な財産となります。

 

以上のような点に留意して、多くの人が海外の研究インターンシップにチャレンジし、実り多いインターンの経験されることを期待しています。

第2回 Kinect for Windows Workshop

Microsoft Kinect for Windows Workshop

明日2月28日(木)18時より、日本科学未来館で、第2回Kinect for Windows Workshopを行います。

昨年行った第1回のワークショップでは、KinectのMicrosoftオフィシャルのSDKである、「Kinect for Windows software development kit」のリリースに合わせて、SDKの機能紹介および技術的な解説を行いました。また、東京大学で行われたKinectによるインタラクティブなアプリケーションプログラミングの授業紹介、Kinectに採用されているMicrosoft Researchで行われてきたコンピュータビジョンの基礎研究や、新しいユーザインターフェースの研究を紹介しました。また、HCIの分野で第一線の研究をされている研究者の方々に、「ナチュラルユーザーインターフェースの未来」と題してパネルディスカッションを行っていただきました。

今年行う第2回のワークショップでは、「Kinect’ing Your Life」をテーマに、Kinectでの産業界での活用事例の紹介、ナチュラルユーザーインターフェースの可能性を広げる大学における基礎研究、およびMicrosoft Researchでの最新の研究事例などを紹介いたします。また学生の方によるKinect の活用プロジェクトのデモを行います。Kinectの活用の実世界での広がり、コンピュータビジョンの基礎研究のからのイノベーションなど、ユーザインターフェースの研究は新たなフェーズに入りつつあることが感じられる内容になっています。以下、最新のアジェンダをお知らせします。会場はまだ若干の猶予がありますので、ご参加を希望される方は事前に当該サイトよりお申し込みをお願いします。

 

日程     2013 年 2 月 28 日 (木) 18:00~21:00

場所     日本科学未来館 1F オリエンテーションルーム
            〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6

プログラム

18:00 – 18:30
      「Kinect for Windows SDK」の最新版の情報および実例紹介
       千葉慎二(日本マイクロソフト株式会社)

18:30 – 19:10
       新たな UI につながるコンピュータービジョンのテクノロジー―視覚的顕著性と視線推定
       佐藤洋一 教授(東京大学 生産技術研究所)

19:10 – 19:50
       Microsoft Researchにおける HCI 関連の研究について
       矢谷 浩司(Microsoft Research Asia)

       HCI Remixed: What’s Next for the User Interface? (via Video conference)
       Otmar Hillliges (Microsoft Resreach Cambridge)

20:00 – 21:00     Student Kinect Demo Session

       触覚呈示を備えた没入型エアギターシステム
       岩谷 亮明(香川大学 工学部)

       Picode: ソースコードに写真を貼り込める統合開発環境
       加藤 淳 (東京大学 大学院情報理工学系研究科)     

       ClayMore: 粘土を用いた造形の支援
       若園 祐作(東京大学 大学院学際情報学府)

 

講演者

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「Kinect for Windows SDK」の最新版の情報および実例紹介

  千葉慎二(日本マイクロソフト株式会社)

 

 

 

 

概要
Kinect for WindowsセンサーとSDKがリリースされてちょうど1年が経過しました。現在までマイクロソフトと接触したパートナー様のうちKinectを利用したおよそ150ものプロジェクトが日本で進行しています。そして最近では様々なビジネスシーンにおける実際の活用事例も報告されるようになってきました。本発表では具体化されたいくつかの取り組みとKinectがもたらす新たな可能性について紹介します。

略歴
1972 年生まれ。岡山県出身。マイクロソフトで組み込みWindows OSの開発に従事した後,Xboxの立ち上げメンバーとなる。専門はCPUとオーディオ。初代XboxとXbox 360のアプリケーション開発および技術サポートを経て,現在はKinectなどマイクロソフトの最新テクノロジー製品を啓蒙するエバンジェリスト兼ソフトウェアデベロップメントエンジニアとして活躍中。

 

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  新たな UI につながるコンピュータービジョンのテクノロジー

   ―視覚的顕著性と視線推定

 佐藤洋一 教授(東京大学 生産技術研究所)

 

 

 

 

概要

人と調和する情報環境を実現するためには,人の視覚的注意が何に向けられているのかを踏まえた上で適切な支援を実現することが必要となります。本発表では,人の視覚的注意と密接に関係する注視に関して,視線の引付けやすさを表現する視覚的顕著性モデルの高度化に向けた最近の取り組みと、視覚的顕著性のみを手掛かりとし明示的な校正を必要としない視線推定のアプローチについて紹介します。

略歴

1990年東大工学部機械工学科卒業.1997年CMU Ph.D Program in Robotics修了. 東京大学生産技術研究所研究機関研究員,講師,助教授,同大学大学院情報学環准教授を経て,2010年より同大学生産技術研究所教授.コンピュータビジョン,パターン認識,ヒューマン・コンピュータ・インタラクションに関する研究に従事.平成22年日本学術振興会賞,平成21年,平成20年及び平成18年電子情報通信学会論文賞,平成22年情報処理学会50周年記念論文賞,平成11年日本VR学会論文賞,ACC2010 Sang Uk Lee Award, ICPR2008 Best Industry Related Award等を受賞.

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  Microsoft Researchにおける HCI 関連の研究について

  矢谷 浩司(Microsoft Research Asia)

 

 

 

 

略歴

2011年よりMicrosoft Research AsiaのHuman-Computer Interaction GroupにてAssociate Researcherとして勤務。2003年、2005年に東京大学よりそれぞれ学士号(工学)、 修士号(科学)を、2011年にトロント大学において博士号を取得。2003年10月から2005年3月まで、ドコモ奨学金受賞者。2005年4月から2006年3月まで、独立行政法人日本学術振興会特別研究員(DC1)を務める。ヒューマンコンピュータインタラクションを主な研究分野とし、特に、モバイルデバイス、及びユビキタスコンピューティング環境における、インタラクション技術の開発や評価と、質的研究手法を用いたユーザと現在のインタフェースの課題の理解に従事。

 

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  HCI Remixed: What’s Next for the User Interface?
    via Video conference

  Otmar Hillliges (Microsoft Resreach Cambridge)

 

 

Abstract

We are in the midst of a new wave of Human Computer Interaction (HCI). Multi-touch and gesture-based interfaces have become as ubiquitous as the traditional keyboard and mouse. Nowadays users are as likely to own a touch-enabled device as they are to interact with a desktop computer. But what next does the future hold in terms of user interfaces?

In this talk, I demonstrate the design, implementation and study of interactive systems that unpack this overarching question. The main theme of my research is around bringing more of the physicality of the real world into the digital domain. In particular, I highlight how with the emergence of new input sensing technologies, such as Kinect, we can push the boundaries in sensing and understanding the user, and create experiences that are radically new.

The focus of my talk will be on systems that combine depth sensing technologies and emerging display technologies to allow users to directly interact with 3D graphics in a natural fashion. I want to highlight new challenges and research opportunities in this endeavour of narrowing the gap between the physical and the digital world. I highlight how ultimately to solve these grander research challenges, HCI needs to broaden its horizons and reach out to domains such as computer vision, graphics and ubiquitous computing, but always have in our minds applications of technologies as well as the user.

 

Bio

Otmar Hilliges is an Assistant Professor at ETH Zurich, Switzerland where he heads-up the InteractiveTechnologies Lab. His research focuses on the intersection of input-sensing technologies, display technologies, computer graphics, and human computer interaction. In his research he aims to combine emerging input and output technologies in interesting and novel ways to create and study the next generation of non-traditional user interface technologies. In particular he is interested in multi-touch, physical and tactile input, 3D and augmented reality (AR) technologies and applications.

Before joining ETH he was at Microsoft Research Cambridge first as Post-Doc (2010-2012) and later as Researcher (2012-2013). Otmar received his PhD (Summa cum Laude) from the University of Munich (LMU), Germany in 2009 and his Masters (Summa cum Laude) from Technical University Munich (TUM), Germany in 2004. He has co-authored more than 50 journal and peer reviewed conference papers, 2 book chapters and more than 20 patents. His work has been awarded with best paper awards at ACM UIST, ACM CSCW, Pervasive. He has regularly serves on various conference committees.

MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第40回)

Microsoft Research滞在者のご紹介。第40回は、現在の北京のラボに滞在されている、九州工業大学の服部祐一さんです。服部さんは現在九州工業大学の大学院博士課程に在籍され、井上先生の研究室で携帯センサを用いた生活行動モデルの研究を行っている方です。またMicrosoft Student Partners FellowとしてWindows ストア アプリの開発者としても活躍されています。

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・所属、学年、研究室

九州工業大学大学院工学府先端機能システム工学専攻D2 井上創造研究室

・博士論文のテーマ

主に、日常行動におけるスマートフォンに搭載された加速度センサやジャイロセンサなどのセンサの情報から所有者がいつなにをやったかということを判別するための研究に取り組んでいます。

・インターンに来たきっかけ、目的

きっかけは、昨年10月のMicrosoft Research Asia Faculty Summit 2012のデモ会場でメンターのNic Laneと話したのがきっかけで、その後何度かメールやオンラインミーティングしたのちにインターンに参加することになりました。

・インターンでの研究テーマ、目標としている会議など

インターンでは、看護師の右手-胸ポケット-腰の3か所に装着した3軸加速度センサのデータの解析を行っています。それらのセンサデータから看護師の行動に関する看護師による違いや忙しさなどの知見を得ようとしています。

・MSRと大学の研究室と異なるところ

私の所属する研究室の1期生が自分だけで同期も上もいないので様々な雑務でいつも時間をとられていたのですが、こちらにきてからは研究のみに打ち込めるので非常に満足しています。研究の進め方としてはミーティングは週1-2回、あとはメールでやり取りする感じですね。

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

自分の分野以外の研究者の方ともいろいろと話す機会がありいろいろと勉強になりました。また、他分野やプレゼンテーション技法などに関する講演がオフィス内で時々開催されています。

・MSRのここはちょっといただけないというところ

食堂の当たり外れが激しいです。。

・北京での生活について

この時期は大気の問題と道で滑ってこけること以外は特に問題ないかと思います。ご飯も美味しいですし、洋食屋や各種チェーン店もあるので特に食べ物に困ることはないです。また、アパートの近くにセブンイレブンもあるので生活に困ることはないと思います。(ただし、旧正月はアパートの周りの店は閉まるようです。オフィスの周りのデパートなどはあいていましたが。)あと旧正月中はいろいろな観光地でイベントやっているみたいです。日本の神社の縁日みたいな感じだと思います。出店が並んでたり氷上の舞の舞台?などがあったり。

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

機会があるならぜひ挑戦してみると良いと思います。研究にしても海外生活にしても良い経験になると思うので。

・その他なんでも

ビザを福岡で取ろうとすると取れなかったので福岡近辺の方は旅行代理店経由で取得することをお勧めします。(旅行代理店も一つはダメでしたが)

服部さん、ありがとうございました。

MSR Intern Beijing(滞在中)のご紹介(第39回)

Microsoft Research滞在者のご紹介。第39回は、現在の北京のラボに滞在されている、東京大学の谷合竜典さんです。谷合さんは現在東京大学の大学院修士課程に在籍され、苗村先生の研究室でComputer Visionの研究を行っている方です。

 

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(左端がご本人です)

 

・所属、学年、研究室

東京大学 大学院情報理工学系研究科 電子情報学専攻 修士1年 苗村研究室

 

・博士(修士)論文のテーマ

こちらに来てから、少しテーマを変えようかなと思っていますが、いまのところは3次元シーンの領域分割を考えています。例えば、室内の3次元シーンのデータが与えられた時に、
どこからどこまでが「机」なのか、あるいは「テーブル」なのかといった領域推定をすることです。

 

・インターンに来たきっかけ、目的

理由は色々あって自分でも整理しきれていないのですが…。初めてMSRを知ったのは、研究室のOBでMSRA Fellowとしてインターンを経験した先輩の話を聞いた時です。現在MERLの研究者として活躍中の方で、直接の面識はないのですが、勝手に憧れのようなものを抱いていました。

それからB4の冬に、今のメンターである松下さんが東大で講演をしてくださり、その時にインターン募集の話と、修士からでも受け入れてくれるという話を聞き、はじめて現実身を帯びてMSRインターンに行ってみたいと思いました。最後の決め手は、1年間卒論の指導をしていただいたD3の先輩に「基礎研究を一人でやるのは難しいので、応用寄りのテーマに変えるか、MSRインターンとかに行ったほうがいい」と強く勧められたことです。

そのような経緯で、B4の終わりに公野さんにメールを送り、松下さんとも交えて面接をして頂いたのですが、やはり修士1年では早いとやんわり断られてしまいました。それから半年間、何度か松下さんや公野さんにお会いしたり、どこかに論文を通す度に履歴書を更新して送り続けた結果、半ばゴリ押しでOKをいただいた、というのが経緯です(苦笑)

※ 自分のように一般応募で来る人は大変少ないようなので、少し詳しめに書いてみました

 

・インターンでの研究テーマ、目標としている会議など

コンピュータビジョンの3次元形状復元系のことをやっています。目標はICCVです!

 

・MSRと大学の研究室と異なるところ

自分の場合は、毎日メンターと軽く報告や議論をするというスタイルで研究を進めていて、とても進むペースがはやくて楽しいです。それから、メンターはもちろん、同じプロジェクトの下で研究している中国人のPh.D生とも研究の議論ができて、自分の研究の話を理解してくれる人がいるのが嬉しいです。いま自分の研究室はHCIやコンテンツ系の研究が中心なので、自分にとっては、そこが大きく違うところかも知れません。

 

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

上の内容と重なりますが、日本にいた頃は、TAや出張や論文執筆などで半年間ぜんぜん研究本体が進まなかった分、こっちに来てからのスピード感にとても刺激を受けています。

 

・MSRのここはちょっといただけないというところ

とくにないですが、強いて言えば、誰のデスクがどこにあるのかが非常にわかりづらいです。あと、食堂で「日式」と書いてある料理の日式じゃない感、ちょっといただけないです。それでも中には日式カツ丼など、癖になるマズさのモノもあるので(褒め言葉)、試してみるのも良いかもです。

 

・北京での生活について

ルームメイトの丁さんが朝型の生活スタイルなので、僕もよい生活を送れています。毎日、6時台にホテルを出て、7時過ぎ頃に出勤 (するのを目標に) しています。夜はだいたい7時~10時頃までやって帰っています。通勤するのに、だいたい自転車(15分)や地下鉄(30分)やバスを使うようですが、僕は周りから変人扱いされながら、毎日片道30分くらい歩いて通勤しています。それから、滞在中、ホテルの従業員たちと仲良くなりました。

北京に来てから1週間くらいの頃、「こっちに来てからまだメンターとルームメイトとしか話してない!」と気づき、このままじゃいけないと思って、ホテルのフロントに行って、さっき調べたばかりの中国語で「私は日本人です。中国語を勉強しています」等と話しにいった経緯で、以来、毎日のように仕事帰りや休日にフロントに遊びに行っています。先日、北京での正月があり、こちらでは年越し餃子を作るのが習慣なのですがホテルのボーイと一緒に餃子を作らせてもらいました。ホームステイをしているみたいでとても楽しいです。

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

2,3回断られても、しぶとく応募すれば受け入れてくれるかも知れません!

 

・その他なんでも

最初は中国・北京という場所に対して、あまり良いイメージがありませんでした。実際、北京は空気が汚いです。咳がでます。冬はけっこう寒いです。路上では犬の糞とか、つばを吐く人とかも多く、正直ソーシャルマナーもあまり良くありません。それでも、北京の人達はみんな、すごくオープンで、親切で、フレンドリーなので、北京が大好きになりました。

 

谷合さん、ありがとうございました!

MSR Intern Redmond(経験者)のご紹介(第38回)

Microsoft Research滞在者のご紹介。第38回は、今年の夏にレドモンドのラボに滞在されていた、東京工業大学の白幡晃一さんです。白幡さんは現在東京工業大学の大学院博士課程に在籍され、松岡先生の研究室でHigh-Performance Data-Intensive Computingの研究を行っている方です。

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・所属、学年、研究室

東京工業大学大学院 情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 博士後期課程1年 松岡研究室

 

・博士論文のテーマ

アクセラレータを用いた超大規模グラフ処理におけるメモリ階層について研究しています。防災計画の策定、災害時の避難誘導、ソーシャルネットワーク解析、センサーネットワーク等、社会問題の多くは大規模グラフとして表現され、スーパーコンピューターの大容量メモリを用いて処理することが必要となります。また、近年安価で高性能を実現するための、アクセラレータを用いたスパコンが台頭しています。しかし、アクセラレータはメモリ容量が小さいため、大規模グラフを載せきれず、メモリあふれが発生するという問題点があります。この問題を解決するため、メモリ階層管理システムを開発し、メモリ容量を超える規模の実社会の超大規模グラフに対してアクセラレータを用いて高速に解析することを可能とし、それにより様々な社会問題の解決や、科学技術の進歩への貢献を実現したいと考えています。

 

・インターンに来たきっかけ、目的

公野さんから松岡先生にインターンのご案内をしていただき、松岡先生に推薦していただいたのが応募したきっかけです。応募した時点で修士課程2年だったのですが、博士後期課程に進学する上で、海外で過ごすことは重要と考えていたので、応募することに決めました。海外の研究者との交流によって研究の方法を学んだり、語学力の向上を図る等、研究者になる上で必要な能力を磨くためには世界最高レベルの研究所であるMSRに身を置くことは絶好の機会であると考えました。

 

・インターンでの研究テーマ、目標としている会議など

MSRで研究されているAcceleratorという並列化システムの、大規模計算環境への拡張に関する研究を行いました。近年GPUやマルチコア等を用いた並列処理が重要となっていますが、並列プログラミングは難しいという問題があります。Acceleratorを用いることにより、平易なデータ並列の命令を書くことで様々なデバイス向けに自動的に並列化させ処理することが可能となります。このAcceleratorを大規模計算環境へ拡張する際の、データ割り振りの最適化に関する研究を行いました。

 

・MSRと大学の研究室と異なるところ

研究分野として製品化を意識する必要があるかという違いがあると思います。大学では網羅的に研究されているのに対し、MSRではスマートフォンやタブレット等の製品・サービスへの応用が期待される分野を集中的に研究しているように感じました。研究成果が製品に適用される可能性があるというところが企業での研究の一つの醍醐味なのかと思います。

また、MSRというよりはアメリカと日本の違いなのかもしれませんが、上下関係があまりなくフラットな環境で、偉い方にもどんどん話しかけていくことができます。フラットな分、逆にMSRでは自立して研究することが求められるという部分は非常に強く感じました。かなり自由に仕事が出来るという反面、基本的に自分の力で主体的に仕事を進め、解決することが必要ですし、結果に対する責任も求められます。当たり前のことではありますが、自分でテーマ・問題点・解決策を考え、日々主体的に仕事を進めることが求められます。

それから、研究に対する姿勢として、楽しんで研究をしようとしているところが新鮮でした。自分は今まで、世の中で必要とされていることをやるべきという考えが強かったのですが、MSRでは楽しんでやることが成果を生むという考えがあり、まず自分のやりたいことを中心にテーマ設定をするように促されたのが印象的でした。

生活リズムも違っていて、MSRでは多くの社員は朝8時には出社し、集中して業務をこなし、夕方4~5時には退社していました。そのため、私もメンターと同じ時間にいるように、早めに出社するように心がけていました。ミーティングも2日おきくらいに行われており、かなり頻繁に進捗管理の確認やディスカッションを行っていました。

 

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

非常に学ぶことが多かったです。まず、周りのインターンや研究員には大変刺激を受けました。特に、周りのインターンの能力には驚きました。既に数多くの論文を書き上げている方が大変多かったですし、議論も日々活発に行っていたり、机に向かっている際の集中力も並大抵のものではありませんでした。世界トップレベルの研究者になるにはこのような日々の研鑽が必要不可欠であると強く感じました。

また、MSRではコンピュータグラフィックスやユーザーインターフェイス等、自分の研究分野とは大きく異なる分野の研究が盛んに行われており、他分野に対する視野が広がったことも良かったことの一つです。将来的には他分野の研究をする可能性もあり得るというところで、今のうちから概要だけでも知っておくことは非常に意義があることだと思いました。また自分の研究分野であるコンピュータシステムの分野は情報系のほんの一部で、いかに今まで狭い空間しか知らなかったでかということを身を以て知ることができました。

更に、語学も不安が大きかったのですが、結果的に英文の読む速度が明らかに速くなったり、英語で話すことへの抵抗がかなり減った等、語学面でも成長できたことは良かったと思います。

 

・MSRのここはちょっといただけないというところ

企業一般のことかもしれませんが、使用するソフトウェアの制限が厳しかったことが挙げられます。通信の解析をするソフトウェアを使用しようとした際には、複数の社員にメールを投げたりして確認を取るのに手間取りました。

 

・レドモンドでの生活について

非常に快適でした。6月は肌寒かったですが、7,8月は毎日快晴で気温も25℃くらいと心地よかったです。また、レドモンドの隣町のベルビューというところに住んでいたのですが、とても奇麗な街並みで、大きなショッピングモールがあり買い物も一通りできたので、非常に気に入りました。通勤もレンタカーで15分くらいと、とても快適な通勤が出来ました。その他にもシアトルでのスポーツ観戦や、カナダへの観光など、多くの体験をすることができました。特に、イチローやベッカムを生で見られたことには感動しました。

また、MSRのインターンへの待遇は非常に充実しており、住居、レンタカーの契約、銀行口座の取得等、一人では苦戦しそうな部分はかなり親切にサポートしていただきました。MSRのビルディングも数年前に建てられたばかりだそうで、とても奇麗でしたし、毎週世界中から訪問される研究者のトークを聞けるなど、研究者にとって素晴らしい環境だと思いました。更に、インターン向けのイベントも毎週のように開催され、マウントレーニア山へのバスツアー、トランポリン上でのドッヂボール、研究員とインターンのサッカー対決、ケーキタイム等、他のインターンと仲良くなる機会が多くあったことは良かったです。

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

行けば必ず得るものがあると思います。私自身インターンに行こうかかなり迷いました。自分の実力や実績に自信がなかったので、仮に行ったとしても全く通用しないのではないかと思ったからです。実際インターン中も自分の思い通りに行かず歯がゆい思いをすることも多々ありましたが、その分日々必死に考えながら過ごしたことそのものが財産であると考えています。これまで漠然としていた、自分に何が足りないかということがはっきりとわかり、改善するために日々悩みながら過ごしたこと、インターン終了後の今でもときどきインターンのことを思い出し、自分を奮起させることが出来ています。

 

・その他なんでも

研究者を目指す上で一度海外に出て修行することは重要だと思うので、行ってみてよかったと思います。特に世界トップレベルのインターンや研究者と交流できたことが重要だと思っています。インターンの経験が活きるかどうかはこれからだと思うので、この経験を活かして日々精進したいと思います。

以上

 

白幡さん、ありがとうございました。

MSR Intern Beijing(経験者)のご紹介(第37回)

Microsoft Research滞在者のご紹介。第37回は、北京のラボに10月末まで滞在されていた、東京大学の佐藤美沙さんです。佐藤さんは東京大学大学院の工学系研究科の修士課程に在籍され、前回の板持さんと同じ研究室で自然言語処理の研究を行っている方です。(写真はご本人ではありません)

 

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・所属、学年、研究室

東京大学大学院工学系研究科、M1、鶴岡研究室

 

・修士論文のテーマ

共参照解析という自然言語処理の一タスクに取り組んでいます。

「注文して1時間、遂に我々のテーブルに北京ダックが運ばれてきた。コック姿の服務員によってアヒルは我々の目の前で切り分けられる。一口サイズになったそれを一切ずつ葱と一緒に巻いて食べる。」

という文があったときに、『北京ダック』と『アヒル』と『それ』が同じもの(実体)を表している、この語と語の関係が共参照と呼ばれ、この関係を自動的に取得する研究です。

 

・インターンに来たきっかけ、目的

大学の指導教官経由でお話をいただきました。4月から修士過程を始めたばかりでもあり未熟な己に気が引けましたが、未熟であるからこそ高みを見ておきたいという欲望を目的にやって来ました。

 

・インターンでの研究テーマ

英語におけるパラフレーズのアラインメントをしています。パラフレーズとは同じ内容を表す文のことです。文全体で同じ意味を表す2つの文についてより細かく、一部一部の句の対応を取っていきます。人間からすると容易に思えることが計算機に行わせるとなると難しいのが自然言語処理で、正確な出力を目指し、従来法では対処の難しい個々の例を見ています。

 

・MSRと大学の研究室と異なるところ

こちらでの研究は学位論文と異なり、他の研究者の方の成果に乗っかり繋げていく形で大きなプロジェクトの一部に従事することになるため、より壮大な夢を見ることができて気分が高まります。そして午前中から勤務が始まるので、研究時間が長く確保できます。

 

・MSRに来てよかったこと、刺激をうけたこと

大御所研究者であるメンターの辻井先生が毎日ミーティングに時間を取ってくださり、詳細な部分にまで意見をいただけるので非常にためになります。楽しいです。また、周囲のインターンから滲み出る優秀さを浴びることができます。研究と食事以外に考えるべきことがない生活は存外に幸福で、人生に必要な物はそう多くないなと思いました。

 

・MSRのここはちょっといただけないというところ

3階の社内食堂はちょっといただけないです。2階は美味しいです。

 

・北京での生活について

北京ダックと蛙が大変美味です。北京は思っていた以上に都会で、不自由なく暮らせます。物価が全体的に日本よりも安いですが、特に外食と交通費の安さは凄く、タクシーに30分乗っても600円(4人乗り)、北京ダックを食べに行っても2,000円程度で満足できてしまいます。街の人は外国人に親切です。欠片も中国語のわからない私達に対しても根気よく接客してくれます。そして日本びいきの方には少し驚くくらいに出会います。日本に留学していた(る)インターン生がいますし、滞在経験なしに日本語の流暢なインターンもいました。(世話になりました。)そして社内のスタッフの方が何故か日本語を勉強中だと言い嬉々として日本語で挨拶を交わしに来てくださり癒されます。アニメは偉大です。

 

・インターンに行こうか迷っている人に対して一言

須賀さんのコメントがとても良いので参照されると良いと思います。

 

・その他なんでも(この項は帰国後に書きました。)

中国滞在中はメンターの辻井先生を始めとした研究者の方々、日本人インターン諸氏、ビルのスタッフの方々、席の近い人々、廊下でたまに会った人、社内チャットで雑談した人、食事を共にした友人達、アパートの受付のお姉さん、肉まんの屋台のおじさん、その他限りない皆様に大変お世話になり、親切で愛嬌のある人々に囲まれ中国のことがとても好きになりました。中でも出国日に空港の駅まで見送りに来てくれたルームメイトには感謝と親愛の念が絶えません。三ヶ月間ありがとうございました。

 

佐藤さん、ありがとうございました!

Microsoft Research Forum 2012

この冬、といっても来週ですが、Microsoft Research AsiaからDeputy Managing DirectorであるDr. Feng Zhaoを含む3名の研究者が来日し、各地の大学と協力して講演会を行います。各場所によって若干フォーマットは異なりますが、大まかな会場と予定されている講演者は以下の通りです。詳しくは各リンク先をご参照ください。

Microsoftは今年、過去最大規模のプロダクトローンチイヤーを迎えています。Windows 8, Windows Phone 8, Office 2012, Windows Server 2012, などなど。今後のビジネス基盤を強化するために非常に重要な一年となっています。Microsoftの研究所であるMicrosoft Researchの第一のミッションは基礎研究への貢献であり、アカデミアのコミュニティに深くコミットし、世界各地の大学・研究機関と研究交流・人材交流を深めている一方で、Microsoft Researchで生まれた研究成果は少なからずこれらの製品へと技術移転され、多くの人々の生産性の向上に大きなインパクトを与えています。企業で基礎研究を行うことの醍醐味はこの点にあるといってもよいでしょう。

またここ数年、Microsoft Researchが推進しているCOREの連携研究プロジェクトやインターンシップを通じて、日本の大学の研究者の方々や学生の方々がMicrosoft Researchに訪れたり交流をおこなったりして、Microsoft Researchの研究者と連携を深め、ネットワークが広がっているのはうれしい限りです。

Microsoft Research Asiaというと、Multimedia, Natural Language Processing, Human Computer Interaction当の研究が日本の学生の方々になじみが深いかと思いますが、今回は自然言語処理の辻井先生のほか、以前Redmondで首席研究員としてNetworked Embedded Computing Groupを立ち上げ、現在は北京の研究所の副所長として、モバイル、ネットワーク関連のグループを統括しているFeng Zhaoと、北京のInternet Economics & Computational Advertising (IECA) groupを率い、ゲーム理論と機械学習をベースにしたオンライン広告に関する研究を行っているTie-Yan Liuが、彼らの最新の研究成果について話をいたします。

今後の研究のご参考に、是非多くの学生の方・研究者の方にご参加いただきたいと思います。

開催場所

・2012年12月5日(水)午後2時40分~午後6時  東京大学 本郷キャンパス

・2012年12月6日(木)午後3時00分~午後5時 大阪大学 吹田キャンパス

・2012年12月7日(金)午前9時00分~午前12時 京都大学 吉田キャンパス

 

講演者1(東京大学と大阪大学のみ参加)

Dr. Feng Zhao, Assistant Managing Director, Microsoft Research Asia

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Title: Mobile Sensing

Abstract:

The lofty vision of the wireless sensor network research when it started more than a decade ago was to blanket the planet with tiny, self-organizing smart dust. Each dust particle has a little bit of sensing, computation and communication, with some onboard energy reserve. When released in the ambience, the smart dust collaborates to sense and possibly act on the physical world and its inhabitants, for a variety of societal scale problems such as environment, energy, health, and mobility. Now, with the advent of the increasingly more capable sensors on widely available platforms such as cell phones and vehicles, the age of planet-scale sensor networks has finally arrived. This new generation of mobile sensing systems leverage storage and processing on both mobile devices and in the cloud. Furthermore, the ability to crowd-source the sensing and action with users in the loop presents new opportunities as well as raising issues of privacy and security. In this talk, I will first give a brief review of the major advances in sensor networks to date. The rest of the talk will be on mobile sensing, including sensing a person’s physiological state, mapping out noise in the environment, and understanding human mobility patterns for better urban planning.

Biography:

Feng is an Assistant Managing Director at Microsoft Research Asia, responsible for the hardware, mobile and sensing, software analytics, systems and networking research areas. His own research has focused on wireless sensor networks, energy-efficient computing, and mobile systems. Prior to joining MSR-Asia in 2009, he was a Principal Researcher at MSR Redmond (2004-2009), and founded the Networked Embedded Computing Group that has designed and deployed sensor networks at several Microsoft datacenters for environmental monitoring and energy optimization. He was a Principal Scientist at Xerox PARC 1997-2004, and founded PARC’s sensor network effort.

Feng has championed the wireless sensor network and energy-efficient computing research at Microsoft. He was among the first to develop a suite of collaborative sensing and processing protocols for tracking problems using networked sensors, including the IDSQ algorithm. He authored or co-authored over 100 technical papers and books, including a book, Wireless Sensor Networks: An information processing approach, by Morgan Kaufmann. He was the founding Editor-In-Chief of ACM Transactions on Sensor Networks (2003-2010), and founded the ACM/IEEE IPSN conference. In 2008, he helped start a new workshop, HotPower, focusing on the emerging topic of sustainable computing.

Feng received a PhD in Computer Science from MIT, and taught at Ohio State University and Stanford University. An IEEE Fellow, Feng received a Sloan Research Fellowship (1994) and NSF and ONR Young Investigator Awards (1994, 1997).

 

講演者2 (大阪大学と京都大学のみ参加)

Dr. Junichi Tsujii, Principal Researcher, Microsoft Research Asia

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Title: Deep Parsing and Semantic Processing of Text: Linking Meanings with Text

Abstract:

Due to the ever increasing amount of text available in computer systems, natural language processing (NLP) is becoming one of crucial technologies which will contribute to shaping the future form of IT-based society. NLP is to be combined and merged with other IT technologies such as semantic web, data and text mining for big data, multi-media database, information retrieval, etc. Deep parsing plays a crucial role in linking meanings of text with “knowledge” or ‘information”. While NLP and NLU (Natural language Understanding) have been one of the most challenging research areas in Artificial Intelligence, recent progresses technologies in ontology construction, machine Learning, computational linguistics and their integration have opened up several new promising research agendas. Among them, I will focus on how deep parsing can be used in various applications such as semantic search, entity-based knowledge management, paraphrase recognition, multi-document summarization, etc. I will also talk about on-going projects at Microsoft Research Asia.

Biography:

Prof. Junichi Tsujii, Principal Researcher of Microsoft Research Asia (MSRA). Before joining MSRA (May, 2011), he was Professor of Natural Language Processing in the Department of Computer Science, University of Tokyo and Professor of Text Mining in School of Computer Science, University of Manchester, U.K. . He remains to be scientific advisor of the UK National Centre for Text Mining (NaCTeM) as well as visiting professor of University of Manchester. He has worked since 1973 in Natural Language Processing, Question Answering, Text Mining and Machine Translation. He has received a number of awards such as the IBM Science Award (1989), SEYMF Visiting Professorship (2000), Daiwa-Adrian Prize (2004), IBM Faculty Award (2005) and Achievement Award of Japan Society for Artificial Intelligence (2008), Fellow of Information Processing Society Japan (2010) and the Medal of Honor with Purple Ribbons (2010). He was President of ACL (Association for Computational Linguistics, 2006) President of IAMT (International Association for Machine Translation (2002-2004), and President of AFNLP (Asian Association for Natural Language Processing, 2007). He is Permanent member of ICCL (International Committee for Computational Linguistics, 1992-), Member of the advisory board of Institute of Information Science, Academia Sinica in Taiwan (2011-), Member of SIG:MA (Scientific Innovation Group: Mentors and Advisors), Elsevier Inc. (2012-), etc.

 

講演者3

Dr. Tie-Yan Liu, Research Manager, the Internet Economics & computational Advertising Group, Microsoft Research Asia

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Title: Machine learning for computational advertising: challenges and opportunities

Abstract:

Online advertising is the revenue source of most online services. The key component of online advertising is an auction mechanism, which determines how the ad slots are allocated and how the advertisers are charged. Generalized second price auction (GSP) is the most popularly used auction mechanism in the industry. The wide adoption of GSP is partly because of some historical reason, and partly because it was proven to have quite nice theoretical properties. However, most theoretical analyses on GSP were obtained with strong assumptions, such as full information access and full rationality. However, such assumptions are largely different from the reality: there are a large number of advertisers competing with each other, and it is almost impossible for any of them to have full access to the information of his/her opponents so as to make the best decision. The real advertiser behaviors will hurt the theoretical properties of GSP, in particular, lead to a much lower revenue than expected. To solve the problem, we propose two solutions. First, instead of relying on assumptions, we learn an auction mechanism which can have much higher revenue than GSP on real data. Second, we learn an effective bid optimization tool to help advertisers improve their rationality so as to increase the competition in auction. These two approaches are highly non-trivial because conventional machine learning algorithms and theorems cannot be directly applied. We show how we tackle these challenges, and further discuss a promising research direction on its basis, which we call game-theoretic machine learning.

Biography:

Tie-Yan Liu is the research manager of the Internet Economics & Computational Advertising (IECA) group of Microsoft Research Asia. His research interests include machine learning, game theory, computational advertising, and micro-economics. He is widely recognized as one of the best researchers in the field of learning to rank. He has authored two books, and tens of highly-cited papers in the related journals and conferences. He is the co-author of the best student paper for SIGIR (2008), and the most cited paper for the Journal of Visual Communication and Image Representation (2004-2006). He is a program committee co-chair of RIAO (2010), a demo/exhibit co-chair of KDD (2012), a track chair/area chair/senior PC of SIGIR (2008-2011), AIRS (2009-2011), WWW (2011), and IJCAI (2013). He is an associate editor of ACM Transactions on Information System (TOIS), an editorial board member of Information Retrieval Journal and ISRN Artificial Intelligence. He is a keynote speaker at PCM (2010) and CCIR (2011), a plenary panelist of KDD (2011), and a tutorial speaker at several conferences including SIGIR (2008, 2010, 2012), WWW (2008, 2009, 2011), and KDD (2012). Prior to joining Microsoft, he obtained his Ph.D. in electronic engineering from Tsinghua University. He is a senior member of the IEEE, ACM, and CCF. He is now an adjunct professor and Ph.D. supervisor of the Nankai University and the University of Science and Technology of China.

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